高橋眞知子さんより
とある日本人女性(オランダ在住)から旅の経験談を伺いました。 次のようなストーリーです。「 1968年、横浜からヨーロッパへ向けて旅したときの話です。60年代といえば東京オリンピックが開かれ、学生運動まで起きて出来事だらけの時代でした。あたしは20…
写真)南大使のご挨拶先日、3月24日にハーグの日本大使館では今年度の「安全対策連絡協議会」が開かれました。在蘭邦人の方々が日々の暮らしの安全を守るためのものです。 これに参加してきましたので、抜粋になりますが、そこからいただいた情報を共有した…
世界から注目を浴びています。 アムステルダム国立美術館で、史上最大のフェルメール展が始まりました。 2023年2月10日から6月4日まで 朝一番の9時です。とうとう行ってきました。予約に成功しました。とっくに完売している様子ですが、みなさんも国立美術館…
2022年12月過ぎ去ってゆくこの1年、とても多くのことがありました。 光に満ちたクリスマスと、きたる2023年を祝います。 健康で良い年になりますよう。オランダ、ハーレムの街の大広場。威風堂々とした聖バフォ教会が目を引きます。ここには世界でも指折り…
2022年6月我が子の成長に適切な対処ができない親というのがおります。それが私の母でした。世界が自分の周りを回る自己中心型で正義は絶対己にありと信じたひとでした。幼少期に父が他界したため母娘のふたり暮らしが始まりました。ちょっとやそっと言葉には…
2022年5月これは娘とそのパートナーのウクライナ避難民支援のアクションを筆者がまとめたものである。筆者自身が実際見たものではない、そのため限られた描写になってしまうことを前もってお断りしておきたい。我が娘が「避難民の援助に行かなくては」といっ…
2022年3月「知音(ちいん)」という言葉を耳にした事がありますか。 中国に伯牙(はくが)という古琴の名手がおりました。伯は姓、牙が名前。伯牙には鍾子期(しょうしき)という親友がおり、伯牙の琴の演奏から細やかな心情を読み取る事ができたそうです。…
高橋眞知子・演奏家 2022年1月みなさま、新年の御慶びを申し上げます。健康に恵まれた良いお年を。新年にちなみ、日本の文化伝統に熱い思いを抱く、若く創造的な女性をご紹介しましょう。我が島国の由緒ある伝統文化は、その多くが時代の波に逆らえず、しか…
2021年12月 高橋眞知子 演奏家ご覧の写真は、父がワタシの幼い頃にプレゼントしてくれたクリスマス・デコレーションのひとつです。米国製で背丈10センチほどの小さなものです。おそらくクリスマス・ツリーの足元にでも飾るのでしょう。1950年当初といえば、…
2021年11月・高橋眞知子・演奏家冬到来。ふと目に止まったニュースです。 アムステルダム市が2021年、世界で最も安全な6都市の一つになった、とこれはCNN ニュース報道でした。 EIU(ザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニット)を調べると、首位から5位ま…
高橋眞知子・演奏家 2021年10月オランダでは9月25日からワクチン接種の証明書が様々な場で提示を義務ずけられることになりました。 このようなコロナ対策には賛成派も反対派もあるわけですが、イデオロギーだけでなく実生活が分断されていくのは悲しいことで…
高橋眞知子 2021年8月8月の初旬,書留でアムステルダムからドイツのフランクフルト近郊村のA氏に小包を送りました。数日で届くはずでした。3日目に追跡するとドイツ国内で不審な動き?しかもそれだけではありません。追跡不能になるなど思ってもみませんでし…
実に特異なこの1年半、そして収束はいつになるのやら。私たちの意識は一斉にコロナ・ウィルスやワクチンへ向いていますね。いうまでもありません。当然の成り行きです。でも心配するまえに正確な情報を把握すること。健康管理に努め、全力で明るい思考に切り…
コロナ諸問題は世界各国で危機的現象を表面化させています。コロナ津波です。仕事だけでなく家族までも失う人がいます。こんな折、出くわした人物がありました。 その日は土曜日の午前中でした。買い物から徒歩で帰宅する道すがら、アーケードを足早に通り過…
続編にはフォッカー機の紹介を考えていましたが、プランを変更してアントニーと女性についてお話しましょう。ビジネスの成功の裏にある、アントニーの人物像の一面です。世間にはプレイボーイのイメージを与えたアントニーでした。それにしても、その女性関…
ヴィールスの蔓延は実態が把握できないまま、いっこうに収束がしれず、あらゆる場への打撃や困惑は拡大するばかり。次の秋から冬はどうなるのでしょうか。それに加えてこの記録的な猛暑の連日です。みなさまには暑中お見舞い申し上げます。 今回テーマに選ん…
前回、6月のブログに「隣人の人生危機」という文章を書きました。続編を書くことは考えてもいませんでしたが、予想もしなかった展開に驚いています。隣人とは、近所に住む夫婦のことで、欧州国籍の70歳の女性と、数年前から外出もままにならぬ、認知症をもつ…
これでやっと社会生活が蘇りつつあるのか、されどコロナ・ヴィールスです。多くの情報が飛び交い、まだ先が見えてきません。一方、自然は喜びに満ち、木々の緑は誇らしく晴れやかで、まるで真夏のようです。今、この中で起きた大事な体験談をひとつ、お話し…
陽の光と、草木や鳥たちのさえずりが春を歌う季節になりました。ところがどうでしょう、この騒ぎ。正体知れぬヴィールスの緊急対策のもとで様々な状況に直面しておられるのではないでしょうか。皆様、どうかお大事にお過ごしください。早期の終息を祈ってい…
本格的な冷え込みはこれから大寒を迎え立春が過ぎるまでですが、そんな寒さも吹き飛ぶエネルギッシュで良い年になりますよう。新年、新書のご案内です。 「歌の革命」 リトアニアの独立とそれにまつわる人々 高橋眞知子著 (ノンフィクション 2019年12月、社…
薄く塩の効いた生のハーリング(ニシン)は一年を通して食され、オランダ在住日本人にとってこんなありがたい食材はありません。なかでも初物ハーリングは特別扱いです。ニュー・ハーリングと呼ばれ、シーズンは5月下旬から6月中旬くらいまでのわずか数週間…
暑かった夏も過ぎ、新学期の季節がやってきました。そこで今回のテーマはウィレム ファン オラニエ公について。 祖国の父、オラニエ公(1533−1584)とは、スペインの圧力に立ち上がり、80年戦争と呼ばれる反乱の戦いに挑んだ主導者として英雄的人物です。こ…
4月27日はオランダの国王、ウィレム・アレクサンダー閣下のお誕生日を祝う日。国民のおおいなる祝日です。先日の2019年のコーニングス・ダグと呼ばれる国王の誕生日は、春とは思えないほどの寒い1日でした。雨がぱらつき、吹き付けるような風もありました。…
皆様、新春のお慶びを申し上げます。 寒さは、あと少しの辛抱。木々の新芽も春の訪れを待つこの頃です。バスとエッケは今朝もまた、昨日引き上げたばかりのうなぎを燻製機にかける仕事に取り掛かります。まだ暗い早朝の六時。下着を何枚か重ね、ちょいとぶか…
オランダと海外の行き来や、国内を北から南へ、南から北へ。冬の休暇を利用して遊びに出かけ る人々がいれば、家族の元へと大小のプレゼントをかかえて帰郷する人々もいます。民族大移動と いえば大げさですが、年の瀬はいかにも慌ただしいものです。この場…
私:まず自己紹介からお願いしましょうか。 はい。私の名前はユリアです。11歳です。 アムステルダムのヴィッテ・オリファント(白い象)学校(初等教育-小学校)の8年生です。 えー、私はママが日本人とオランダ人のハーフで父が日本人だから、ほとんど日本…
アムステルダム市のアムステル通りといえばエルミタージュ美術館、国立カレー劇場、そしてあの有名な跳ね橋のある通り。アムステル運河に沿って広々として美しい運河通りだ。その通りの一角に昔の奴隷商人の家が一件、修復されて今も残っていると聞いた。奴…
ふたりは1991年に結婚してアムステルダムに住んでいます。21歳の娘さんが一人。 ライマはリトアニア人でリトアニア語、ロシア語の通訳、翻訳者。オランダ北部出身のヤープはQAエンジニアー(品質保証エンジニアー)。 国際結婚にはやはり文化の違いがつきも…
もう16年も前のオランダのデーヴェンター市の新聞「Deventer Dagblad」2002年3月23日に イングリッド・ウィレムス女史の「鍼療法の先端はデーヴェンターにあり」という記事が掲載されました。 次のようなものです。 「これはあまり知られていないことですが…
アムステルダム市最古の建築物が旧教会。この界隈は言わずと知れた飾り窓エリアです。教会後方右側はぐるりとそれらに囲まれております。初歩の旅行客はそれを見てあんぐり、もしくは納得の面持ちで頷くわけですがこれもオランダ式「寛容」の極みでしょうか…