高橋眞知子・演奏家 2021年10月
オランダでは9月25日からワクチン接種の証明書が様々な場で提示を義務ずけられることになりました。
このようなコロナ対策には賛成派も反対派もあるわけですが、イデオロギーだけでなく実生活が分断されていくのは悲しいことです。そこで世界に目を転ずると、北欧諸国はじめ東欧、南米やアフリカの一部諸国のように、異なる舵取りを始める国々も現れました。
それはさておき、健康第一ということです。シェアーを兼ねて次のような話をします。
癌にかかった友がいます。オランダ国籍を持つこのハンガリア人男性はアムステルダムの音楽学校で長年ピアノの教員を務め10年ほど前に退職しました。それは今年の春のこと。彼の人生に起きた青天の霹靂とはまさにこれです。前立腺癌の告知を受けたのです。それもリンパ節や骨転移が広範囲に認められ既に進行した症状でした。レントゲン写真も何も見せず言葉だけの説明では何を言われているのかさっぱり理解できなかったことや、ついに画像で示されるとそれはそれで生々しく動揺してしまったことなどの話を聞かせてくれました。どうしても現実に思えなかったのは、自覚症状がなかったということだったそうです。症状ステージはなぜか知らされることもなく、彼自身もとりたてて問題視せず、今もそのままスルーというのには少々驚きますが、自己暗示的な恐怖を避けられるメリットがあると考えれば、物事は捉えようかもしれません。
医療機関は案の定、ホルモン療法や輸血、抗がん剤を使う化学療法を彼に勧めました。高価な薬品も処方され、すぐさま体調に異変が生じて鬱症状まで現れたといいます。その強い副作用に不信を抱いた彼が記載された薬品成分をネットで調べたその結果、副作用の極めて強い毒素含有量の多い薬品であることが分かり、
それで服用を中止した、もうこの辺りで心づもりを決めていたようです。それまでに受けた治療はホルモン療法が数回、輸血は一回のみでした。抗がん剤を使わない決心をした彼に、その後も度重ねての打診があったそうですが、気持ちは変わらなかったといいます。
一貫して前向きで普段と変わりなく雑談ににも興ずるほどの余裕を持った彼の姿におもわず敬意を表すると、あまり感情を出さないタチだからと自己弁明。淡々と驚くべき平静さからくるパワーは、心の持ち方がどれほど大事なことかを再認識させられるものでした。
行き着いたのが自然療法、食事ダイエットです。この療法によって末期癌を６ヶ月間で克服した米国在住の友からも詳細の情報が得られ決断のきっかけになったということです。彼が選んだ、ここではこれを某・療法ということでご了承ください。＊（インフォ：ドイツ生まれで米国に移り住んだ著名な医学博士（1881−1959)が開発したがんの代替的治療法です。博士の著書：「ガン食事療法全集」）
オランダにもこの療法の専門医療機関が存在します。また自然療法（ガンだけでなく）を行う医療機関は世界に複数あって、それらの基本は食事ダイエットや断食であると理解しています。体内の毒素を排出することで自己治癒力を高め、内臓機能を取り戻す方法です。この某・療法は日本でも行われています。これを基
に、日本人の体格、体質を考慮して実践する医療専門家が何人かおられます。野菜ジュースの摂取量は必要以上に膨大な量にならないよう、また塩分も、海外では肉（含塩分）中心の食事が多い国民のために無塩分のダイエットが行われるのが通常ですが、日本では伝統的な和食文化を鑑みて、塩分（自然塩）摂取を取り
入れる場合もあるのだとか。
彼のその後の経過です。自然療法を開始してから約１ヶ月半の時間が経ちました。そこでホームドクターに血液検査を依頼をしたそうです。こっそりと医師に内緒で進めている自然療法の進展効果を少しでも確かめたかったのです。ところが検査の無駄を理由にこれに頷かなかった医師。
「是非お願いします。ドクター、これはあなたのではない、私の体ですから」。ここで諦めなかった、ウイットに富んだ彼の姿勢に注目です。
検査結果を前に、ドクターは不思議そうに首を傾げ、「なるほど少しよくなってます。ホルモン療法が効いているに違いない。それはよかった！」。いや、もしかするとホルモン治療の効能ではないかもしれませんよドクター、とは流石に言えなかったのだとか。この検査結果によって希望の光が生まれました。それから
また２ヶ月後の血液検査がやってきました。言葉を失ったのはドクターのほうです。「これは異例なことだ！10点満点の8,5の改善、こんな短期間でありえるのだろうか」。
毎日のジュース作りが忙しくってと半分苦笑い。彼は元気でとても活動的に日々を過ごしています。
にほんブログ村にほんブログ村に参加しています。クリック応援よろしくお願いします！
★ 在蘭邦人相談窓口ではスポンサー企業を募集しています。ブログランキング上位の当ブログに広告を出してみませんか？詳細はjhelpdesk@live.nlまでお問い合わせください。
★ ボランティアメンバー募集中
