在蘭邦人相談窓口のブログ

オランダにある、日本人のための相談窓口。オランダ生活で分からないことがあればお気軽にご相談ください。相談無料。秘密厳守。

オランダに住む皆さま、安全に過ごされていますか。


写真)南大使のご挨拶

先日、3月24日にハーグの日本大使館では今年度の「安全対策連絡協議会」が開かれました。在蘭邦人の方々が日々の暮らしの安全を守るためのものです。
これに参加してきましたので、抜粋になりますが、そこからいただいた情報を共有したいとおもいます。


オランダに3ヶ月以上滞在する方は、旅券法に基づき、在オランダ日本国大使館に「在留届」を提出する必要があると説明がありました。この「在留届」は、万が一、オランダで、大きな事件・災害等が発生した場合の安否確認の基本の資料にもなるそうです。「在留届」はオンラインで提出
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )することも可能ですので、提出をしていない方は、忘れないうちに、今、提出されることをお勧めします。なお、「在留届」を提出すると、同届出に記載したEメールアドレス宛に、日本大使館からの注意喚起のEメールを受け取ることが可能となるようで、この注意喚起のEメールも、皆さんがオランダにおいて安全に生活をする上での、参考になるとおもいます。

また、オランダ以外に短期で海外旅行をする際に、現地において私たちが各々の安全を確保するために有効な手段として、「たびレジ」が挙げられました。言葉の分からない国に行った際、万が一、その国で大規模な事件・災害があっても、情報を的確に把握することはとても困難だとおもいます。「たびレジ」に登録をしておくと、旅の間に緊急事態が発生した場合でも、現地にある日本国大使館あるいは日本国総領事館より、日本語で敏速に注意喚起のEメールが得られるため「たびレジ登録」が強く推奨されました。行く先々の国の登録が可能ですので、どうぞ皆さんも、海外へ旅行の際は、「たびレジ」
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )を登録ください。


これに加えて、オランダ国家警察のウェブサイトではオランダ語のみではありますが、各自治体の犯罪情勢を地図上に表示する、以下のサービスが提供されているとのことでした。上記が年間数値、下記が月間数値
https://www.cbs.nl/nl-nl/visualisaties/politie/dashbord-misdrijven-in-de-buurt/jaarcijfers
https://www.cbs.nl/nl-nl/visualisaties/politie/dashbord-misdrijven-in-de-buurt/maandcijfers
※(万が一、サイトが開いても内容が表示されない場合は、ページ上の記入欄もしくはブラウザ検索欄に Dashboard misdrijven in de buurt jaarcijfers/maandcijfers とタイプしてからクリックしてみて下さい)


オランダでは、強盗、脅迫、すり、侵入窃盗などの一般犯罪は2020年と比較し、2021年で総数的には減少し、2022年には増加がみられます。特にすりの犯罪は85%近い増加が見られます。これらはコロナ騒動時に起きた様々な社会ルールとも関連する事象ではないでしょうか。殺人犯罪はというと、2020年の2,685件以降、2022年に向けて僅かな増加が見られます。


写真)江端参事官のお話

これに比べ、サイバー犯罪件数の方は、2018年(2.840件)、2019年 (4.715件)、2020年(10.823件)、2021年 (14.171件) 、2022年 (13.958 件)と、ご覧のようにコロナ時期に急上昇。今後が危惧されます。
オランダにおいては、2019年からテロ犯罪は起きていないそうですが、その要因は現存しているため、今後も常に警戒を要するとのことでした。

次に、オフィスや学校において銃乱射事件が発生した場合の対処法と言われているものがあるそうです。
「伏せる、逃げる、隠れる」が基本動作になります。それが叶わなかった時の最終手段として「戦う」という選択肢もあります。しかし、これはあくまで最後の手段であり、最初から戦ってしまうと選択肢を狭める結果となります。逃げたり、隠れたり出来ない場合、銃口が向けられているときは犯人の指示に従う、捕まったときは犯人の目を見て銃撃犯に話しかける、命乞いはしないといったことも有効です。逃げられる時にはジグザグに逃げるのが良いそうです。最終手段として、武器となりそうな重く鋭利なものを見つけて戦うことも有り得ますが、それは、とにかく時間を稼ぎ、逃げ隠れられる可能性を得るために「戦う」のであって、犯人の制圧が目的ではありません。


日頃の暮らしにおいては、疑わしい電話は、一旦切ってかけ直してみましょう。自他の個人情報の扱いには十二分な配慮をしましょう。外出時に人前で貴重品を出し入れしないよう。見知らぬ人がやけに近寄ってきたら要注意です。自分の車の中に物を置いて出て行かないように。他にもまだまだありますが、まずは、自分自身で考えて、身近なところから身を守るより手立てがありません。他のソース情報として、オランダ内で犯罪や被害に遭う邦人は、年間に100件以上とありました。


2023年3月    高橋眞知子


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