『追手門学院大学・地域創造学部紀要』第7巻
オランダのコロナ対策と就労・家庭生活への影響
善積京子名誉教授
The Dutch government's response to COVID-19 and its impact on work and family life
Kyoko Yoshizumi
図2は、コロナによる新規感染者の推移を入院患者・ICU患者数および死亡者数の推移と比較できるように表示したものである。第1波では、1週間平均入院患者数は2020年4月1日に3,145人(ICU患者数1.046人)、死亡者数は4月7日に152人とピークに達する。その後の波では新規感染者は激増しているが、入院患者数や死亡者数については第1波のピーク時の値を超えることはなく、重症化する割合が抑えられている。
政府は、第1波のコロナ感染拡大に対処するために「インテリジェンス・ロックダウン」と呼ぶ第1回目の社会活動の規制を行うが、新規感染者や入院患者・死亡者の減少傾向が現れると第1回目の緩和措置を講じる。その後、第2波が起こると規制を強化していき、第4波のピーク頃から徐々に緩和措置を打ち出していく。第5波の時には一部で規制が行なわれたが、第5波の感染者は若者中心で入院患者も死亡者も低く抑えられたので、「ノーマルな生活」に戻すために、引き続き規制が解除された。しかしながら、第6波の到来で再びロックダウンが導入される。以下、オランダでの感染防止対策の内容を時系列的に具体的に見ていこう。
つづく
A子
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