セントニコラスについて書いてきましたが、最後に子供たちがどうやって真実を知るのかについてお伝えします。
各家庭によって違っているのは、もちろんですが、それでも私の周りで良く聞いたのは、
日本でいう小学校の2年性から3年生くらいの間に両親が
「実はね、セントニコラスさんは本当はもういないんだよ。プレゼントは私たちが用意していたんだよ。」
と教えるというものでした。
小学校の2、3年生くらいになると何となくテレビで見ているセントニコラスと街で見かけるセントニコラスが違っていることや、小さな嘘に気がついてきて、子供自身もなんか変だぞ???と考えるようになってくるみたいです。
子供たちのそんな様子を見て、親がそろそろ本当のことをきちんと教えてあげた方がいいだろう、と判断して教えているようです。
いつまでも夢を見させてあげたいけれど、周りの子供たちが既に真実を知っている中で、いつまで嘘をついて夢を見させ続けるよりも、きちんと親の口から本当のことを教えてあげる、という考え方が、いかにもオランダらしいな、と思うのは私だけでしょうか。
ある意味現実的ではありますが、突然誰かから本当の事を知らされてしまうというよりも、親がきちんと説明してあげるほうが、その子にとっては良いのではないかしら、と私は思いました。
子供たちに聞いてみても「何となく変だなと思っていた」とか「ほとんど気がついていた」という時期に教えてもらっていたようです。
それでも知ってしまった時には「本当じゃなかったんだ。がっかりした、、。」と、夢が終わってしまうのは残念だったようです。
ある知り合いの人は「本当はセントニコラスはもういないんだよ。プレゼントは私たちが買っていたのよ。」と子供に教えたら、
「だから、あまり高いものをお願いしちゃだめだったんだね。」と言われてしまった、、、なんて話しもありました。
真実を知ったとしても、大人になっても、やっぱりオランダ人にとってはプレゼントはセントニコラスさんがくれるんだ、というのは大切なお約束としてみんなの心の中にしっかりと残っているのだと思います。
C菜