気温が零下に下がる夜が出てくると、オランダ国内のあちこちで道路に凍結防止の塩が撒かれます。
道路の上に雪ではない白っぽい粉を見かけたらそれが塩です。
人が多く集まるところには自分でも持って行けるようにコンテナが置いてあったりもします。
私だけかもしれませんが、なぜ塩を撒くのだろうと疑問に思っていました。
というのも、小学校の理科の実験で、氷に塩を加えて温度を下げてアイスキャンデーを作るというのをしたことがあるからです。
塩を撒いたら、路面の温度が下がって凍ってしまうのではないのか???
小学校の実験ではなぜ温度が下がるのかを詳しくは教えてもらっていない、もしくは単に記憶がないだけかもしれませんが、とにかく塩を撒くことが凍結防止につながるという理解には結びつきませんでした。
久しぶりに化学の勉強です。
塩を撒くことによって、確かに温度は下がります。しかし、塩と溶け合った水の温度が下がり、凍結する温度が0度より低くなるということで、凍りにくくなるのだそうです。
水のままでは0度で凍るところを、塩が加わってイオンの結びつきが変化するために、それを分解させる熱量が必要となり、凍るためには0度よりも低い温度である必要がある。
毎年疑問に思いつつも調べ忘れていたことでしたが、ようやくなるほど、とひざを打ったのでした。
K実