アムステルダム市のメトロ駅、ニューマルクトNieuwmarktで降りると、広場の真ん中辺りにデ・ワーフDe Waag(計量所)という建物・レストランがあります。
誰もがこれはなんだろうと思う場所と姿で建っています。
建物の正面切り妻石には1488年4月28日礎石と書かれていますが、最近になって、デ・セント・アントニウスポートDe St. Antoniespoortと呼ばれたアムテルダム市の防衛塁壁の一部、都市門として1425年に建造されたことが分りました。
当時の一連の土壁は後に市の砦として手を加えられましたが、16世紀後半にアムステルダム市が拡張された頃、この防衛塁壁と都市門はその意味をなさ無くなりました。
1603年から1613年にかけて砦は解体されました。ニューマルクト広場の地面は高く上げられ、土壁の一部は、広場や草原の下に埋められて姿を消しました。 (つづく)
A子