在蘭邦人相談窓口のブログ

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文化財De Waag(4)首都の地下層

アムステルダム市の地下はかっては泥炭沼地でしたが、現在は植物の根の入り混じった有機物のぬかるみになっており、際立って軟弱です。



軟泥から水分がにじみ出てしまうと土地が沈み、上の建物が沈下します。この様な都市が今も維持され、存在しているのは、泥炭層の下に幸いにも硬い砂地層があるからです。



計量所De Waagは当初は14m下の第一砂層の上に基礎土台があり、1614年の最初のデ・ニューマルクトDe Nieuwmarktの埋め立て迄、その大部分が水に浸かっていました。



土台を検査した結果、基礎杭が朽ちている事が分りました。これまでの10年間に土台の修復が何度も試みられてきました。



1991年より建物の動きを測定する機器が取り付けられ、昨年からは1秒間に32回の測定をコンピューターへ送る14台のセンサーStabiAlertが設置されています。



日々の計測の他に、極端な天候やガス爆発などをレポートすることが出来ます。



日本で起こった地震も計測されています。また、更に測鉛垂直計測も規則的に行われてきました。



アムステルダム市のプロジェクトマネジーング担当課では、新規のコンクリート杭を20m下の第二砂層まで打ち込む事によって、この先1世紀の間は、文化財De Waagの沈下を防ぐ事が出来ると考えています。



安心してアムステルダムのDe Waagの建物やレストランを楽しむ事ができそうです。(おわり)



A子



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