在蘭邦人相談窓口のブログ

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長崎の旅(1)TYさん

今春の日本行では、40数年ぶりに長崎まで足を延ばしました。


以前より再訪したく思っていたのですが、今回の直接のきっかけは、2015年にベルギー(オランダ)俳句・平和祭証言の旅1週間を到着のSchiphol空港から日本帰便出発迄同行、お世話をした長崎の被爆者TYさんからの暖かいお誘いでした。


1945年8月9日、広島に続き、長崎に2発目の原爆がアメリカの飛行機から投下されました。


たった一発の原子爆弾は想像を絶する熱線、爆風、放射能によって75,000人の生命を一瞬にして奪いました。


当時、TYさんは4才になったばかりでした。


以下は「証言の旅」の一部です。


「空襲が激しくなった1945年7月、姉二人と祖父母に連れられて田舎に疎開していました。自宅には両親と1才4ヶ月の妹が残りました。まもなく原爆が落とされ、父は、爆心地から1.2㎞の地点の兵器工場として使っていた学校で被爆しました。母は爆心地から4㎞の自宅で、B29の来襲を知り、庭で裸になって遊んでいる妹に、服を着せようとして用意していました。・・・とっさに母は妹のうえへ自分の身体をかぶせました。・・・4日目の夕方、重傷の父が会社の防空壕へ運ばれているという連絡を受け、母は妹をおんぶし飛んで行きました。・・・そのまま15日の終戦まで、母と妹は父の側で過ごしました。・・・父は右眼の失明だけで命は助かりました。」


その後に生まれた下の妹、被爆した上の妹、下の姉、そして両親の全てを癌で亡くされました。


TYさんは、若い時は貧血症に悩まされながらも、現在は比較的お元気で、長崎原爆被災者協議会・副会長や日本原水爆被害者団体協議会理事を引受け今も活躍されています。


ご多忙な毎日を送られる中、3日間の私の長崎滞在に同行、案内してくださいました。


写真は、その平和公園事務所を訪れた時のショットです。


つづく


A子


在蘭邦人相談窓口は、7月21日より8月21日の期間中、夏季休暇となります。電話相談はお休みいたします。メールによる相談は、通常どおり受付けています。夏季休暇明けの最初の電話相談可能日は、8月22日(火)です。


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