警察、市町村、そして市民が繋がるネットワーク。皆で力を合わせて、より安全な地域づくり。今すぐ「市民ネット」に登録を！
こんなキャンペーン文句を、最近ラジオでよく聞くようになりました。
「市民ネット」は警察と市町村そして市民が連携し協同で安全な地域を作るためのネットワークだそうです。
市民ネットに登録すると、近所で押し入り強盗やひき逃げ、行方不明者があった場合、警察から電話やSMSで情報提供の依頼を受けるので、目撃情報などがあれば市民ネット無料電話番号で情報を通報し、警察の犯人逮捕や行方不明者捜索の手助けができます。
通報した情報は、事件現場付近にいる警察官へ直接通知されます。
現在市民ネットの登録者はオランダ全国で約１３３万人。登録はオランダに住む一市民であれば誰でもできるようです。
今のところ警察が市民ネットで呼びかけたアクション１０件のうち１件は市民ネット登録者の通報のおかげで解決されているのだとか。
個人主義や個人責任が社会基盤に定着していると思われるオランダ。
けれどそれと同時に「Samen(共に・一緒に、の意味）」が生活の中でとても大切にされている感じがします。
数ヶ月前、ユトレヒト近郊に住む幼い兄弟が行方不明になった時、全国から２５０名ものボランティアが集まり捜索活動が行われたことをニュースで知り驚きました。
押し入り強盗や行方不明が悲しくも日常茶飯事のオランダですが、この市民ネット、キャンペーン効果で今後さらに広がりを見せ、大きな成果を発揮するのではないでしょうか。
市民ネット公式サイトはこちら
https://www.burgernet.nl/
P香
