オランダのお母さん達は希望する子供の数(2〜3人)より少ない子供を授かっている様子です。国際的に見ると、それでも希望数に近い子供の出産国(平均2名弱)の中に入ります。
他のヨーロッパの豊かな国々では、東ヨーロッパ諸国と比較すると、希望数と実際の子供の数の差は小さく、また、例えばハンガリー人、ラトビア人、キプロス人は、希望人数の約半数ほどの子供を産んでいます。
保守的な国の親達は、女性が仕事と育児を両立させる事は出来ないと考えており、女性が子供を欲しないか、又は欲しくても少人数どまりです。
多くの場合は、親一人の収入が一家を養えるまでになるのを待ちます。また、出産の延期は中止に繋がっています。
The Netherlands Interdisciplinary Demographic Institute (NIDI)機関では、社会的、経済的要因が子供出産希望数の実現に与える影響について研究しています。
長期に渡る調査の結果、一年以内に子供を欲しいと望むグループの約70%がそれを実現しているのが分りました。出版物:DEMOS, Bulletin on Population and Societyで発表。
また、高学歴な親であればあるほど希望に副った数の子供が生まれています。このグループの男性(父親)の収入が高く、家族を養う準備がより出来ているのを理由に挙げています。
驚くべき事に、ここでは女性の学歴の重要性の実証ができなかった模様です。
更に、子守オパ・オマ(おじいちゃん・おばあちゃん)の存在があります。近くに子供の祖父母が住んでいる場合は出産率が上がります。
オパ・オマは保育・託児所への送り迎えを支援していると調査結果に出ています。しかし、これは母親方のオパ・オマのみで、父親方のオパ・オマの多くは姿を見せない傾向です。
オランダの人口アトラス:http://www.nidi.knaw.nl/smartsite.dws?ch=NID&id=24931&Lang=ENG
A子