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屋久島のこと(5)

普通、杉の寿命は本来は500年くらいだそうです。


太平洋と東シナ海に囲まれた海上に浮かぶ屋久島は、洋上アルプスと呼ばれ、九州最高峰の1936mの宮之浦岳を主峰とする1000mを超える山岳が連なっています。


多くは雲に覆われて見えないことが多いのですが、その全容はまさに海に浮かぶ山の様です。この山岳が織り成す固有の生態系や動植物の豊かな自然が、僅か周囲126,7kmの島の中で、海岸線海抜0mの亜熱帯から山岳部標高1936mの令温帯の高低差を持つ「植物の垂直分布」を形成しています。


この生態系で育った花崗岩高地の杉は、栄養が少なく一年の成長が遅く年輪の木目が詰まっています。


また、降雨量(平地で年間約4,000mm、山地で8,000mmから10,000mm)や湿度が高く木の樹脂分が多くて腐りにくいところから寿命が長いと言われています。



屋久島杉加工の作品やおみやげを買ってみましたが樹脂の濃い杉の香りがまた独特です。


1000年を超える杉には屋久杉の名称が許され、樹齢2000年以上の大木が多くあります。


1000年以下を小杉、伐採の跡の切り株や台風などで倒れた倒木、地下に埋まった屋久杉などを土埋木と呼び、御土産用に加工されています。


また、島で生育した杉全部を地杉といいますが、地元の人達の間では100年未満の杉を指している事が多いそうです。                 



つづく  A子 

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