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屋久島のこと(10)トロッコ森林軌道

周遊バスのガイドさんは地元の出身で勤務5年目、路傍の花・植物の名前にも詳しく良く勉強をしている様子です。


ガイドさんの説明では、屋久杉を運搬していたトロッコの森林軌道8kmを含むトレッキングコースがあり、お勧めです。


この森林軌道は1923年(大正12年)に開設されたもので、現在、トロッコは通常走っていませんが、山林の整備などでは運転されるそうです。


コース途中では、幾つもの橋や清冽な沢、草花、森の風景、朽ち錆びた古いトロッコとトロッコから芽を出し育成した草、植物の生命力を観察しながら、スギの伐採で栄えた小杉谷集落跡を訪れます。


集落にはかって、学校、郵便局、商店などがあり多くの人が住んでいました。


下山するときはトロッコに乗っていたそうです。


このコースでは、三代杉(1500年前に倒木。新芽が倒木を跨ぐ様に育ち樹齢1000年目で伐採され、その切り株上にまた切り株更新で生育した(現在で500年目)推定樹齢2000年の屋久杉。


樹高38,4m、周囲4,4m)や仁王杉(寺門の左右に立つ仁王像に似ているところから名付けられた。



二本の杉だったが現在は阿形の一本のみが残る。樹齢不詳、樹高860m、周囲8,3m)などを見る事が出来ます。



江戸時代の屋久島には4つの森林軌道、全長数十kmに及ぶ路線がありました。


当時は伐採された大樹は人力によるブレーキだけで山から下ろされ、貯木場のある港へ運ばれていました。


現在使われている森林軌道としては、小杉谷と安房間に日本唯一のものが残っており、発電所の補修や土埋木の輸送等に利用されています。
つづく 


A子 


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