オランダの学校は早いところは来週くらいから夏休みに入りますね。
車でバケーションに出かける人も多いオランダでは、荷物を車に詰め込む際に出入りが何度もあるので、家のドアを開け放している人も多いものです。
もう10年近くも前になりますが、そんなことから起こった我が家の猫の悲劇のお話です。
我が家の猫は外が好きでいつでも自由に出かけていました。
好奇心の強い猫で、お隣さんなどには「また部屋に入ってきて探索してたわよ。」と言われておりました。
ある夏のこと、夜になっても猫は帰ってこなかったのですが、「また夜遊びしてしょうがないわねー、、。朝になってお腹が空いたら帰ってくるでしょう。」と夜遊びも初めてではなかったので、すぐに戻ってくると思っていました。
しかし、、、。
翌日になってもその翌日になっても戻ってきません。
いくらなんでもこれはおかしい、と近所を名前を呼びながら捜し歩きましたが、見つかりませんでした。
まだチップが普及していないときでしたが、首輪には登録番号を付けていましたので、動物の保護施設にも問い合わせてみても該当する猫はいないとのことでした。
もしかしたら事故にあってしまったのか、悪い人に連れていかれてしまったのか、と途方にくれておりました。
1週間も過ぎたころ、夜の10時過ぎにドアのチャイムが鳴りました。
結構遅い時間なのに誰かしら?と思ってドアを開けると、なんとそこにはやせ細った我が家の猫を抱えた女性が二人。
お礼を言うと共に、どこにいたのかを尋ねると、、、、。
彼女たちはバケーションに出かけている知人のお家を留守の間、手紙や植物の世話をするために週に何度か訪れている人たちでした。
今まで何度かその家に行っていたけれど、今日になって初めてこの猫がいることがわかりました、とのこと。
首輪の登録港番号から持ち主がわかったので届けに来てくれたのでした。
そのお家は我が家のななめ向かい側でしたが、向かい側といっても間に原っぱがあり、我が家の猫の普段のテリトリーからは離れており、そこまでは探していませんでした。
どうやらその家の人たちがバケーションの準備で荷物を運び出している間に、開きっぱなしになっていたドアから入り込んだ後、その人たちは何も気づかずにバケーションに出かけてしまったようです。
1週間近く、我が家の猫はそのお宅のトイレの水を飲み、台所のコーンフレークをかじって過ごしていたようです。
そして、猫トイレもないので、ある部屋をトイレ代わりに使用していた(!!)ようです。
この弁償はいったいくらになることか、真っ青になりました。
バケーションから戻ったその家の人たちには、もちろんすぐにお詫びに伺いました。
クリーニングや弁償が必要なものについては、保険でなんとか処理することができました。
何もしらずに閉じ込められた猫はかわいそうですが、「これもあんたが好奇心が強すぎるからだよ!」と一言猫に言わずにはいられませんでした。
猫を飼っていらっしゃる方、何日か戻ってこないときはこんなこともあるのだと、気をつけてくださいね。
C菜