2. スーストダイク王宮・Paleis Soestdijk (2006年4月)
オランダの前女王で現プリンセス・ ユリアナ(Juliana)と夫のプリンス ベルナルド公(Bernhard van Lippe-Biesterfeld)が最後に住まわれたスーストダイク王宮(Paleis Soestdijk)が今年の四半期後半から3年間に渡り一般市民に公開される事になります。
プリンセス ユリアナは2004年3月20日95歳、プリンスベルナルド公は2004年12月1日93歳でご崩御の後、スーストダイク王宮は同年10月に一旦国に返却されました。
この間、王宮を今後どの様に利用してゆくかの議論が国会でなされてきました。
史跡文化財保護局と国家建設局との間、また、各方面からの様々な声を集約、討論されてきましたが歴史文化財として最高のカテゴリーに属する重要でデリケートな要素を含んだ王宮に関する議論であるところから、最終的な結論が出るまでの暫くの間は(博物館としてではなく)オランダ王宮の歴史建造物として市民に展示、公開するという中間的結論を採用しました。
市民、政治家の間ではホテル、カジノ、博物館としての利用目的案が挙がっていましたが、今後も最終決定へ向け、史跡文化財保護局、国家建築局、Baarn市、Soest市が時間をかけて協議を続けてゆく意向です。
公開される事となった歴史文化財建物は、王宮正面に向って中央棟と左側の棟で、元女王ウィルヘルミナのアパート、ルーフェン ルーム、ワータロールーム、執務室数部屋、金庫部屋、台所、ワイン貯蔵室、兵器貯蔵室などで、ガイド付入場料 12,50ユーロで見学できると公表。
申し込みはインターネットのオンラインを利用して行う事も出来ます。
今回の王宮とその周辺の一般公開に際して、国は480万ユーロの準備予算を充てています。
敷地内の貯水塔には売店、オランジェリー(オレンジ等の温室)には飲食の出来るレストラン施設、そして、230台を収容する駐車場も完備される予定。
公開の為の認可手続きに時間がかる事から、展示公開は今年後半になるとされています。
最初の見学者は王宮のあるBaarn市、Soest市の市民が優先されます。
王室が将来この王宮を使用する可能性は殆んど無いとされているが、Beatrix女王と姉妹が生まれ育った王宮だけに市民の関心も高く公開が待たれています。
グループ見学者の人数は最高18名まで、ガラス張りの柱廊を通り2階へ上ると広間があり各部屋が続く。
元女王ウィルヘルミナの部屋の壁紙には王族の幼い時からの成長(身長線)の印が鉛筆で記されてあり、今から早くも話題になっています。
見学ルートはワイン貯蔵室が最終地点となる模様。
夏休み7、8月以外は、2014年及び2015年を通して金・土・日と学校休み期間に開いています。
オランジェリー・レストランは金曜日から日曜日までの9時半から17時まで、アウワータートーレン・レストランは火曜日から木曜日までの11時から16時までオープンしています。
入場券は窓口では15時45分まで、下記サイトでも購入可。
最終入場時間は16時まで。
時間帯はシーズンによって異なりますので事前の確認が必要です。
https://www.paleissoestdijk.nl/bezoekersinfo/het-paleis-bezoeken.html
(つづく)A子
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