皆さんは春の匂いと聞いてどんな匂いを思いうかべるでしょうか。
私にとっては沈丁花の匂いが春の匂いです。
日本では春先になるとあちこちでこの匂いを楽しめたのですが、ここオランダでは沈丁花を園芸店などでも見かけたことがありませんでした。
もう10年ほど前になるでしょうか、日本に5月に帰国した際に、伯母にあの匂いがなくて寂しいと話しをしたところ、今丁度自宅で挿木の小枝がいくつかあるからオランダに持って帰ったら、と10センチほどの小枝を数本もらってきました。
本当は外来種を持ち込むことは環境上良くないのでしょうが、我が家の庭にこっそりと植えてみました。
その挿木が今や下のこのように大きく育って、毎年3月には沈丁花のあの匂いをただよわせてくれます。
いつもは3月上旬からほころび始め、中旬頃に満開になるのですが、今年は例年よりも暖かかったせいか、3月の上旬にはすでに満開でした。
お隣の庭まで漂うこの匂いのことを尋ねられて一枝を差し上げてから、いつしか毎年差し上げるようになりました。
花の大好きな優しい伯母を思いながら、庭に座ってこの匂いを楽しむのが私にとっての春の訪れを実感する時です。
C菜
在蘭邦人相談窓口ではスポンサー企業を募集しています。ブログランキング上位の当ブログに広告を出してみませんか?詳細はjhelpdesk@live.nlまでお問い合わせください。