カトリック信仰において、復活祭までの最後の一週間を聖週間(Heilige Week)と呼びます。これはイエスの最後の一週間をたどったものです。
それはPaasの前の日曜日の枝の主日から始まります。
これはイエスがロバに乗りエルサレムに入場したことを示すもので、旧約聖書にゼッカリアという預言者が「王がロバに乗りエルサレムに入城する。その時群集は棕櫚の葉を持ち、歓声をあげて王を迎える。」と記されています。
カトリック教会では枝の主日に礼拝にいくと司祭が聖水で祝福した枝をいただきます。オランダではbuxusというつげの枝、日本、イタリアで棕櫚の枝と国により異なるようです。
そしてそれを各自家に持ち帰り 家にある十字架に来年の灰の水曜日まで一年間添えておきます。
聖木曜日(Witte Donderdag)は洗足式という儀式が礼拝の中で行われます。これは受難の前夜にイエスが使徒たちの足を洗ったことことからきています。
これは最後の晩餐の前の出来事で、この晩餐でイエスは聖体を制定しました。(パンはイエスの体、ワインは血)
聖金曜日(Goede Vrijdag)はイエスの受難の日です。この日の午後3時以降の礼拝は聖体拝領はありません。祭壇布も取り払われます。
聖土曜日(stilleZaterdag)には信者はPaaswake(徹夜祭)という儀式があります。
各自がろうそくを持ち最初の灯火から次々にろうそくに火をともし教会の中に光が広がっていきます。そして日曜日になると司祭が教会のAΩと記された大きなろうそくに火をつけます。
儀式は深夜に行われます。
そしてまちに待った復活祭です。その日曜日は復活の主日として礼拝が行われ、皆 Zelligepaasfeest といって祝福しあいます。
この寒さではイースターバニーも出てこないかも。楽しいイースターをお過ごしください。
J樹