最近、アメリカのリベラル系インターネット新聞”The Huffington Post”でオランダのDeventerにある老人ホームが記事に取り上げられていました。
月に30時間、老人ホームで労働をするという条件で学生が老人ホームに無料で住むことができる、というプロジェクトです。
最初、このプロジェクトが老人たちに話された時、老人たちからは「学生?!学生と言ったら、”酒”に”セックス”それに”ロックンロール”と同義語じゃないか!」という声が挙がったそう。
けれど、誰かれ構わず学生なら誰でも入居できるというのではなく、老人たち自身がまず個人的に学生たちと面談をしてから決めるということが分かると、老人たちは興味と好奇心でいっぱいになったようです。
また、老人ホームの中に老人の介護施設としての要件を満たさない部屋がいくつかあり、これらの部屋を空室にしておくのはもったいない、ということもこのプロジェクトを始めるきっかけのひとつになっただろうと思われます。
学生たちが、この老人ホームに住み始めて2年。
学生のオンノ君は「とても満足してます。高齢者の方々との交わりはとても楽しいし、それに、ひと月にかかる学生アパート代約300ユーロが節約できます。
ここに来る前の学生アパートと言ったら、キッチンもシャワールームもとても汚くて…
ここでは清潔できれいなシャワーが使えて嬉しいです。」との声。
別の学生、ユリエン君は「高齢者の方々の反応が新鮮で見ているのがとても楽しい。ビール?もちろんこの老人ホームでもビールは飲めますよ。野蛮なパーティーはもちろんできませんね。でも、それは学生アパートに住んでる友人のところでやりますよ。」
学生たちは、毎午後の食事時間での援助、老人たちへのコンピューターのレッスンしたり、時々買い物の手伝いをしたりするそうです。
このプロジェクト、Deventerを先駆けとしてAmsterdam、Nijmegen、Arnhemなどの市にも普及しているそうです。
情報元:
http://www.humanitasdeventer.nl/nieuws/116-humanitas-in-landelijke-media
http://www.volgensnederland.nl/themas/gezondheid/op-je-25e-naar-het-bejaardenhuis
P香
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