旅の二日目は、静岡JR駅に遅くとも18時までに到着するスケジュールでしたので、後半に「白糸の滝」を飛ばすか、「三保の松原」をスキップするかと難しい選択でした。
道路交通事情を携帯で常時確認していた運転手さんの配慮で、結局、希望していた全部を観光する事が出来ました。
本栖湖の後、富士宮方面へ向け国道139号線を更に進みます。
途中で、富士花鳥園があり立ち寄りました。夏には野外のバードショウ(梟、ハリスホーク)があります。
屋内のバードショウは開始時間まで待たねばならず残念ながら花の大温室と室内の梟などを見て終了しました。
白糸の滝(世界遺産構成資産番号24番)は富士宮市上井出にあり、近くの「音止の滝」と共に日本の滝百選に入る名勝・天然記念物です。
駐車場から土産店の並ぶ遊歩道を歩いてゆくと、先ず音止めの滝が左手にあります。
芝川本流の落差25M程の豪快で男性的な滝です。
名の由来は、源頼朝が先述の富士の巻狩りを挙行した折、曽我祐成・時致兄弟が父の仇である工藤祐経を討とうと密談をしますが滝の轟音で話が聞き取れず、神に念じたところ直ちに滝の音が止んだという伝説によります。
そこで兄弟は見事に本懐を遂げます。
滝の近くには曽我兄弟が密談をした隠れ岩、工藤祐経の墓、源頼朝が鬢の乱れを直したといわれる泉があります。
暫く歩くと右手下方に「白糸の滝」が現れます。
滝の周辺や近くの橋は整備のため長い間立ち入り禁止で、残念ながら滝の前まで降りて飛沫を浴びることは出来ませんでした。
私達が訪ねた翌月の2013年12月21日に通行規制は解除されたそうです。
この滝は1950年、観光百選の滝の部で1位に選ばれています。
富士山の雪解け水が、上部の水を通す地層の新富士火山層と下部の水を通さない地層の古富士火山層の境の湧き水となり、高さ20m、幅150mの湾曲した絶壁から流れ出し大小数百の滝となって流れ落ちています。
滝幅は日本最大、幾筋もの絹糸のような細い滝は美しく優しく女性的です。
水量は毎秒1,5トンにもなりますが、あまりにも爽やかな景色に、この滝壺だと泳げそうかなと一瞬危い考えが横切りました。
(つづく)A子
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