前回ペパーノーテンの作り方を紹介しましたが、実はあのレシピでできる丸いお菓子の本当の名前はクライドノーテンなのです。
クライド(Kruid)というのはハーブ(香辛料)のことで、ハーブを使った丸い小さなお菓子なので、クライドノーテンという名前なのです。
では、ペパーノーテンとは何なのか、というとこれはセントニコラスの時に食べるお菓子にtaaitaai(タァイタァイ)というお菓子がありますが、
この材料を小さく一口大にしたお菓子が本来のペパーノーテンなのです。
pepernoten ペパノーテン
taaitaai タァイタァイ
このtaaitaaiというお菓子のtaaiというのは、固い、タフという意味で、その意味の通り固いお菓子です。
これを食べる時のに歯が欠けたということもあったくらい、食べ応え(噛み応え?)のあるお菓子です。
現在売られているタァイタァイはかつてほどには固くないようで、歯が欠けたという話しは聞かないようですがやはり噛み応えはあります。
本来はこちらがペパーノーテンだったのですが、セントニコラスのお供の黒いピート君(zwarte piet)たちが子供たちにお菓子を配るのに、
こちらではあまりに固くて食べにくく、さっくりしたクライドノーテンの方を子供に配るほうが多くなり、いつのまにかセントニコラスで
配られるペパーノーテンとしてクライドノーテンが混同されていき、今ではペパーノーテンといえばこちらの方を思い浮かべる人が多く
なってしまうほどになったようです。
kruidnoten クライドノーテン
(写真はすべてウィキペディアより)
しかし、気をつけてみればお店に言って売られているお菓子の名前は、丸いお菓子にはクライドノーテンの名前がきちんと表示されていて、
ペパーノーテンも本来の四角いタイプのお菓子として別に売られていました。
一度本来のペパーノーテンとクライドノーテンを買って食べ比べてみてください。
さて、セントニコラスといえば、なによりもやはりプレゼントはかかせませんよね。
そのお話はまた次回に。
C菜