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屋久島のこと(6)伐採の歴史

屋久島は、海底のマグマが地殻変動で蜂起して出来た花崗岩の島で、海面にその一部を現したのは今から約1400万年前といわれています。


島に分布する縄文(約7300年前)、弥生遺跡から、人が住み始めたのは6000年前頃と推測されています。屋久杉伐採に関しての記録は、鹿児島神宮の改築にあたって1560年頃、屋久島からスギ・ヒノキ材が運ばれたことが同神宮(別名大隅正八幡宮)の石碑に残されています。


1586年、豊臣秀吉が京都方広寺大仏殿建立の為の木材献上を各大名に命令、この時、屋久杉が森林資源として注目され、1590年頃には小豆島の大型船11隻が大仏殿造営の為の屋久杉材を大阪(恐らく堺港)へ運んだ記録があるそうです。


また島の出身で薩摩藩に仕えていた儒学者で日蓮宗の僧・泊如竹が屋久島の民の貧困を目にして、徳川幕藩体制下の第2代薩摩藩主で第19代当主島津光久に屋久杉を始めとする屋久島森林資源の伐採、活用を進言。


1640年頃から山岳部奥地の本格的な伐採が始まったと伝えられています。今も山の奥へ入ると、根元に斧を入れただけで切り倒されていない大木に出会います。


神への恐れからだと言われています。当時の人々の息使いが伝わり、タイムトンネルに入ったかのようです。


つづく 


A子

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