私たちだけが考えている「時間」だけが「時間」ではない。
わかりますか、どういうことか???
心臓を一回ドキンと打つ心周期を、人は1秒、ゾウは3秒、ねずみ葉0。2秒、ハツカネズミは0.1秒かかるのだそうです。大きな動物ほど周期が長く、筋肉の動きなんかもゆっくりになっていく。
う〜ん、なるほど・・・・確かに。我々からゾウを見るとかなりスローですが、ねずみはすごいスピード!
ゾウからねずみを見ると目にも留まらぬ速さで、ねずみなんてこの世に存在しているのか気にもしていないのかもしれない。
ねずみからゾウを見ると、突っ立っているだけで動かない。これが生き物か?といった感じのようなのでは!
私たちは時間というものを1秒、1分、1時間、日、週、月、年というように絶対的な単位で考えるが、自然界における時間は、生物学的にみる時間というものは別な概念で存在するということなのだという。
そして面白いのは哺乳類のいろいろな動物の寿命を心周期で割ってみると15億という数字がでる。
つまり哺乳類の心臓は一生の間に15億回打つという計算になる。
ハツカネズミの寿命は2−3年、インドゾウは70年近く生きるのでゾウはねずみよりずっと長生きなのですが、心拍数を時間の単位として考えるならゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬことになる。
例えば、リンゴの木の枝から、リンゴ、鉄の塊、ネズミ、ゾウを同時に落とすとする。同じ高さから落とせばどれもほとんど同時に地面に着きますから、そうい意味では物理的時間は同じようなものです。
でも、ネズミは落ちている間に「あっ、落ちる落ちる落ちる落ちる・・・どうしよう!」
なんて言いながら、いろんなことを考えているかもしれません。ゾウは「あれぇ?」なんて思っている間にドスーンと落ちてそれでおしまいってことになるのかも。
いずれにしてもその間、ネズミにはネズミの、ゾウにはゾウの時間が流れている。
15億という数字は人生でいうと26.3年。
縄文人の寿命は31年だったという推測値があるので、本来の人間の寿命はそのくらいなのかもしれないという。
動物園のゾウは50歳を過ぎると歯が減ってうまく食べられなくなり、
食が細ると身体も弱ってそう長くは生きられないが、入れ歯をすればもっと長く生きるとか。
人間も煮炊きする技術もなく、入れ歯もなかったら年と共に食べられなくなりますよね。
私たちが旅行などに出て家を留守にする場合、お留守番の犬、猫、鳥、それぞれの時間が違うというのを、もう一度認識して出かけることにすると「僕たちは一日千秋のおもいで待っているんだよ。」という動物の気持ちがグーーーンとわかるかもしれませんね。
H子