オランダ国鉄駅の改築について - 在蘭邦人相談窓口のブログ

【オランダ国鉄（NS）駅の改築】

　オランダ国鉄NS駅では、大規模な乗客数への対応と乗客のニーズをよりよく満たす為に、ProRail社および地方自治体との緊密な協力により、オランダ国内の大規模な多数の駅に投資を行ってきました。2014年のロッテルダム中央駅、2015年のアルクマール（Alkmaar）とアーンヘム（Arnhem ）中央駅、2016年のハーグ中央駅、2017年のユトレヒトなどの数多くの重要なプロジェクトが既に完了しました。その他の駅の建物は今も改装中、または、グローニンゲンやエーデ・ワーゲニンゲン鉄道駅などの様にこれから改装されてゆきます。

【アムステルダム南駅】

　AmsterdamZuid駅は、今後もザウドアスZuidas経済圏とアムステルダム周辺の改良交通ネットワークの拠点になります。そのため、すべての輸送手段が一緒になるコンパクトな公共交通機関のターミナル駅に改装されます。この駅は、オランダで最も急速に成長している駅です。 2018年にノード・ザウド北南地下鉄路線が開通、また、スキポール・アムステルダム・アルメール・レリースタッド路線での列車の交通量増加による毎日25万人の乗客が予想がされています。

【これからの計画】

　高速道路A10南は地下へ入りますので、地上レベルのスペースが開放されます。このスペースは駅の拡張に使用されます。バス、トラム停留所、自転車駐車場、タクシー乗り場、K＆R (Kiss en Ride)乗降場所が駅に出来、これにより、素早く快適に乗替えることができます。さらに、アムステルダム南駅はZuidasに合ったモダンで明るい外観となります。プラットフォームは広げられ、新しい屋根が登場します。

　乗客をうまく快適に収容するために、駅に2つの通路ができます。現在のミネルヴァパサージュ（Minervapassage）は改装され、両側に店舗や施設が置かれ、約幅40メートル（ロッテルダムの1.5倍）に拡張されます。片側店舗で約15メートル幅の英国パサージュ（De Brittenpassage）が新しく建築されます。地下鉄駅は現在ミネルヴァパサージュの東にあたりますが、やがてはこの2つの通路の中央に位置します。従って、プラットホームから乗客を駅全体に十分に分配する両方のパサージュ通路へのアクセスを提供することになります。

【2019年の仕事】

建設作業の準備が本格的になりました。設計提案の更なる詳細化、計画とアプローチへの具体化が来るべき時期のテーマとなります。2019年に建設が始まり、 2028年には、一連のザウドアスドク（Zuidasdok）計画が完了しなければなりません。駅の2つの新通路パサージュは、2025年中頃までに完成予定です。

【短期措置】

　この駅での乗換え、転送は、短期的にはボトルネックとなります。旅行者の数は毎年増えており、プラットフォームやトンネルのスペースは限られています。 NSは、乗客をプラットフォーム全体に上手く拡散させる為、優れた群衆コントロールを確保。 ProRail社はプラットフォームの屋根を移動させ、階段の空間を減らしてプラットフォームのスペースを広げるように取り組んでいます。

【ザウドアスドク（Zuidasdok）計画の一部】

　アムステルダムのZuid駅の改装は、Zuidasdokプロジェクトの一部です。オランダのこの最大のインフラプロジェクトでは、公共交通機関と並んで、高速道路、公共スペース、自転車駐車場が取り組まれています。 Zuidasのアクセスと住みやすさを向上させる重要な推進力となります。　

Zuidasdokプロジェクト（Rijkswaterstaat, ProRail en Gemeente Amsterdam共催）

https://www.amsterdam.nl/pmb/opdrachten-projecten/zuidas-zuidasdok/　

https://www.youtube.com/watch?v=TwVVTuaKmw4　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　A子

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