この記事は、私たち窓口のサポーターである高橋眞知子さんより御寄稿いただいたものです。
アムステルダム市で一番古い映画劇場(小劇場)アイトカイクで、映画監督小津安二郎氏の1953年の作品 東京物語「Tokyo Story」を観ました。
家族の絆をテーマに,緩やかなテンポで運ぶそのひとつひとつの場面が身にしみます。
老齢の父母とその子供達との関係を描き出して、監督自身の思いなのでしょうか、父親役の俳優がしみじみと語る後半のシーンなど。
日本人独特のきめ細かいタッチで描き出す、モノクロの世界には味わいがあります。
戦後間もない東京の街が私自身の幼い頃の記憶と重なりました。
終わって外へ出ると小雨。
最後の涙のシーンにぴったりです。
傘を取り出し、余韻に浸って家に向かって歩き始めると、これまたなぜかひとりのオランダ人のお弟子さんのことがよぎりました。
この邦画とどんな繋がりがあるのかと思いましたが、彼女はどうやら対極的な国民性を代表すべくイメージに現れたようでした。
その彼女とは、中年のオランダ女性で自称ワレこそは生粋のオランダ人。
極端に違う国民性というのは、しかし互いに引き合うものがある。
あまりに違うので「どうなっているのだろう」との興味で惹かれるのです。
男女関係も同じかもしれませんよ。
私の娘の父親がオランダ人ですが「この人は一体ぜんたいどうなっているのだろう」と一緒の時代は思ったものです。
つづく
2017年7月 高橋眞知子
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